ヘッドライトの黄ばみは発生する理由は何?
こんにちは!カーサロンウェリナです!
いつもブログをご覧頂き誠にありがとうございます!
前回投稿しております「ヘッドライトの黄ばみを防ぐには?」を
さらに細かく分かりやすくご紹介できればと思います!
ちなみに皆様の愛車のヘッドライトが黄ばんでしまい、こんな経験ありませんか?
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- 車検の時、車検が通らないから交換が必要と言われた
- 黄ばみが気になってディーラーに相談したところ、交換しかありませんと言われた。
- 専門店でヘッドライトを磨いてもらったが、取り切れなかった
黄ばみが原因で様々な問題が発生しています。
しかも黄ばんでいるだけで、車全体が古びて見えてしまう、という大きな問題もあります。
ポリカーボネート製ヘッドライトのメリットとデメリット
現在では、ほとんどの車のヘッドライトの材質はポリカーボネートで出来ています。
そのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
3つのメリット
- ガラスに比べ、非常に強度が強い
- ガラスに比べ、非常に軽い
- 加工性に優れているため、デザインが多様にできる
ポリカーボネートは、ガラスより200倍以上の強度を誇り、
割れにくい上に、軽い性質があります。
そのため、新幹線の窓や、最高速度2400km/hを超える戦闘機である
F22のコックピットにも使われている程の強度です。
そして、万が一事故で破損した場合でも、ガラスは粉々になってしまい危険ですが、
ポリカーボネートは、ガラスほど粉々になることはほぼありません。
車においては、加工性が非常に優れている点が一番のメリットと言えます。
ガラスでは、強度を保つために、丸や四角、台形など
非常に限られた形状にしか加工することができませんでした。
強度を気にしなければ色々な形状に加工はできます。
それが、ポリカーボネートに変わったことで、
強度を保ちながら複雑な形状にも加工が可能となりました。
その後は、デザインの優れた車が誕生することとなっていくのです。
3つのデメリット
- 表面の硬度は高くないため、傷がつきやすい
- アルカリ性の薬品耐性が弱い
- 劣化により黄変が起こる
メリットで、「強度が高い」と紹介しました。
全体の強度は高いため、ねじれや衝撃には強いものの、
表面の強度はそれほど高くないため、細かなキズが付きやすい性質があります。
そのため、例えば走行中に砂塵があれば、その砂塵でも細かなキズが入ってしまいます。
そのほかにも、アルカリ性の耐性が少ない点などもあります。
そして、一番の問題となるのが、「劣化により黄変が起こる」という点です。
劣化することで、黄変が起こるということは、
劣化の原因を防ぐことができれば、黄ばみ
を防ぐことができる、ということになります。
ヘッドライトが劣化(黄変)する3大要因
紫外線による劣化
ポリカーボネートは、紫外線を遮断する性質があります。
しかし、紫外線を吸収してしまい、劣化が進んでしまいます。
劣化(黄変)する要因の9割はこの紫外線によるものです。
時々、片側だけ黄ばんでいる車を見かけることがありませんか?
事故などで片側だけ新品にした、という場合もあります。
片側だけに太陽が当たり、反対側には太陽が当たらない、という駐車場もあります。
こういった場合に、極端に片側だけ黄ばみが進行してしまうのです。
キズの蓄積
ポリカーボートは、ねじれや衝撃には強く、割れにくい性質があります。
ただ、表面的には鉛筆の硬度で言うところのHB程度です。
そのため、走行中の砂塵などでも細かいキズが入ってしまいます。
そして、洗車時にも傷がついてしまうこともあります。
様々な場面で細かいキズが入ってしまうのです。
熱による加水分解
ポリカーボネートは燃えにくい性質があります。
しかし、高温時に水分が加わると二酸化炭素とポリカーボネートの原料である
ビスフェノールAという成分に分解されてしまう「加水分解」という現象を起こします。
内側が曇って劣化する原因はこの加水分解によるものと考えられます。
安価なHIDやLEDのヘッドライトバルブは熱をしっかりと放出きません。
そんな時にこういった現象が起こることがあります。
HIDやLEDのバルブは、実はハロゲン以上に熱を帯びます。
そのため、ハロゲン以上に放熱性能が重要になるのです。
以上がヘッドライトの黄ばみは発生する理由になります。
当店ではブライトマン式ヘッドライトリペア導入しております。